JJFゲストステージ

ジャパン・ジャグリング・フェスティバルの目玉として、初回の1999年から毎年行なわれています。JJF本体とは別料金ですが、海外からわざわざゲストを呼んでいることを考えれば良心的な価格設定と言えるでしょう。一部のゲストステージの模様は映像にも残されています。

2024年

日時2024年9月15日(日) 18:30~19:40
場所アクリエひめじ
料金3,000円

JJF会場と同じ兵庫県姫路市の施設の中ホールにて行なわれました。650ある座席の8割は埋まっていたと思います。
出演は

の4組9人でした。
ディアボロの深河あきらがトップバッターで Sunrise、Loadstar という2演目を見せてくれました。プロっぽく安定感のある演技で4ディアまで決めていました。これで終了かと思ったら「ここはJJF」ということで5ディアフラッシュに挑戦し、3試行目で全回収しました。成功率が低くて普段ならやらないだろう技を逃げずに成功させたことは感動的でした。
フラトレスは江崎遥、上月梓矢、那須真吾、宮田直人、森屋純、吉屋太一の6人で、リング、ボール、ポイの3演目を続けて行ないました。これはジャグリング道具を使った演劇です。
アルットゥのソロでは大きめのリングを最大7枚まで投げていました。トスもありますが肩パタとそのバリエーションがメインでした。特に複数のリングを同時に操る技術が素晴らしい。
オロカンパニーはアルットゥと、スティナ・オッテシュトロムの2人によるサーカスユニットです。6個のワイングラスと、それを載せる6枚の細長い板を使っていました。1枚の板に1個のワイングラスを載せて滑らせたり、テーブルクロス引きの要領で下の板に落としたりしていました。逆立ちするスティナの体をギリギリのところで通過させたりするなど落ちそうで落ちないワイングラスに手に汗を握ります。全体としてバラエティに富んだ内容で満足度の高いステージでした。

2023年

日時2023年10月8日(日) 18:25~19:10
場所東京都・国立青少年センター
料金6,000円

前年に続きJJFチャンピオンシップとゲストステージが続けて開催され、チケットも両者を合わせた料金でした。観客は600人ほどだったと思います。
出演は

の3組4人でした。
石川萌は男性のバトントワラーで、名前は「きざす」と読むらしい。最大4本のバトンを投げ上げる力強いパフォーマンスで見る者を圧倒しました。
長岡岳大×めぐみ梨華はイメージ写真からは想像できないコミカルなパフォーマンスがとてもよかったです。長岡はハチロウという芸名で長らく活動していましたが、本名に切り替えたようです。
ボウの道具はポイというよりボールと紐でした。ボールなのでいくつも投げますし、紐は自在に曲げたり伸ばしたりできます。

2022年

日時2022年9月24日(土) 18:15~19:15
場所東京都・国立青少年センター
料金5,000円

この年はJJFチャンピオンシップとゲストステージが続けて開催され、チケットも両者を合わせたものしか販売されませんでした。座席は間隔を空けない設定になっていましたが、完売はしなかったようなので観客は500人ほどだったと思います。
出演は

の4人でした。
PESTRiCA は独特の衣装とマスクを着けてのエイトリング2枚のルーティン、と思ったらいつの間にか4枚になっていて驚きました。鈴木仁は最大5個までのシガーボックスで、ちゃんとジャグリングしていたのがよかったです。大橋昂汰は机の上にある5個のボールで遊ぶといった趣のパフォーマンスでした。
吉川健斗はいつもの大道芸風のパフォーマンスです。おでこでバランスした棒の先端にあるカップにボールを投げ入れたり、マウスピースの上で花瓶や五階茶碗をバランスさせたり、高い一輪車に乗って5ボールをしたりしました。これまでに何度も見ているはずですが、何度見てもスリルと驚きがあって素晴らしいです。

2021年

日時2021年10月10日(日) 17:30~18:50
場所東京都・国立青少年センター
料金2,900円

新型コロナウイルスの影響によりJJF本体は開催されず、前日のチャンピオンシップとこの日のゲストステージのみ行なわれました。大ホールの700ある座席は2席ずつ空けて座っていたようなので、観客は全部で200人ほどだったと思います。
出演は

の4組7人でした。
小林智裕は LED で光る、小さめのフープをリングのように使った演目でした。山村佑理のルーティンはジャグラーに寄せていたようで、3ボールだけでなく5、7、9ボールもありました。空転軌道は小林、結城敬介、野中葵の3人で、全員でのリング、結城と野中によるディアボロ、そして全員でのベルリングという構成でした。
そして何と言っても圧巻はケントカイトのクラブパスです。6本や7本では落とさないしパスを止めもしません。この分野におけるメジャーな技はほとんど網羅していたのではないかと思われます。6本1カウントで1人はマサカリ、もう1人はショルダースローを投げたのに続き、1人は2回転バッククロス、もう1人は1回転バッククロスを投げていました。8本で3回転からいきなり1回転に落としたり、9本でのバックトゥバック、10本でのピルエットなど驚きの連続です。最後は14本を何とか成功させました。

2020年

日時2020年9月20日(日) 20:00~21:00
場所オンライン (Vimeo)
料金1,000円

この年は新型コロナウイルスの影響で通常の形式でのJJFは開催されず、ゲストステージもインターネット上の Vimeo というサービスを使ったオンライン配信によって行なわれました。来場者(?)は220人程度だったようです。
出演は順に

の5人でした。
それぞれ事前に撮影された動画を流したのですが、パフォーマーの前には司会が入って演者を紹介していました。
「ジャグリンドル」を標榜するレボリューションMAYUは、アイドル的なダンスのみのパフォーマンスと、ジャグリングやけん玉を交えたルーティンの両方を見せてくれました。おこたんぺはマグネティックバトン、フープ、クリスタルボールのコンタクトジャグリング。アルットゥ・ラハティネンはリングのみでした。KOMEI はボール、リング、ハット、スティックなどで、Yuta は光るダンシング・ケーン、光るポイ、それにファイヤーポイでした。
ステージでやることをそのまま撮影した人と映像用に場所や演出を工夫する人がいて、どっちが適切なのかは難しいですが、結果としてバラエティに富んだ形になったのはよかったと思います。

2019年

日時2019年10月13日(日) 19:00~20:10
場所東京都・国立青少年センター
料金2,900円

この年のJJFも前年と同じ場所で、ゲストステージも同じ敷地内の大ホールで行なわれました。台風の影響で来られなかった人が多いらしく、あちらこちらに空席が目立っていました。
出演は

のみ6人でした。
演目は2016年の EJC でも見た QBS です。ただし全く同じではなく、ジャグリング演目が始まる前の導入部と、終わった後のまとめのところに演劇的な要素が加わっていました。
EJC のときは席が遠くて見づらかったのが、今回は前から7列目が取れて見やすかったのがよかったです。光るクラブに映像が重なって万華鏡のように見えた演目は、よく見ると2組がそれぞれ9クラブパスをやっているなど技術的にも高度なものでした。見る人や視点によって新たな発見があるというのはすごいです。

2018年

日時2018年10月7日(日) 19:30~20:30
場所東京都・国立青少年センター
料金2,500円

JJF本体は2年前と同じ場所であり、ゲストステージも同じ敷地内の大ホールで行なわれました。700ある座席のうち9割以上埋まっていたと思います。
出演は

の4組5人でした。
ホワイトアスパラガスの、今回限りと思われるネタ「もしもギヨーム・カルポビッチがボールジャグラーだったら」に爆笑しました。ちゃんとボールでジャグリングしながら、それっぽい動きをするのがすごいです。他にも普段2人で演じているネタをいくつか披露していました。
隈本哲人はセンタースティック1本だけでしたが、棒の方向が自在に変わるのが不思議です。渡邉尚は MONOLITH でもやっていた「逆さの樹」でした。
最後に登場したエミール・ダールは2016年の EJC で磁石付きクラブの演技を見たことがありますが、それとは全く違うコンタクトリングでした。頭の上に3枚のリングを立ててバランスを取ったり、頭の上でリングをピルエットさせたり(!)、投げたリングを頭の上に立っているリングに載せてタワーを作ったり(!!)していました。そして最大の衝撃は頭と右手の平、左手の甲での3ヶ所同時バランスです。なぜそれが制御できるのか分かりません。最後は大勢が立ち上がってのスタンディングオベーションになりました。

2017年

日時2017年9月22日(金) 20:00~21:05
場所福岡国際会議場
料金2,500円

JJF本体と同じ施設のメインホールにて行なわれました。1,000ある座席の7割程度が埋まっていたと思います。
出演は

の3人でした。
最初に望月のディアボロ作品「白でもなく、黒でもなく」があり、智士のボール、再び望月の "Universal moment" を挟んでギヨームのディアボロへと続く構成でした。
望月のディアボロのうち前者はストーリー性の強い演目で、後者はスクリーンとその前後も使用する映像作品でした。智士は大きな赤いボールを最大5個と、普通の白いボールを最大7個使った正統派ジャグリングです。彼を生で見ることはほとんどないので、いい機会でした。
ギヨームのパフォーマンスはディアボロの概念を覆す鮮烈なものでした。ピンと伸ばした紐の上でディアボロを止める、すばやく動いてまた止める、上下にも左右にもすばやく動く、といった操作を様々に行なっていきました。2個のディアボロが紐の両端から中央に寄ってきてピタリと止まり、再び両端に戻っていったのには驚きました。手元のディアボロと足元のディアボロが同じ動きをするというコミカルな部分も面白かったです。

2016年

日時2016年10月9日(日) 18:00~19:05
場所東京都・国立青少年センター
料金2,300円

JJF本体は2年前と同じ場所であり、ゲストステージも同じ敷地内の大ホールで行なわれました。700ある座席のうち9割方が埋まっている感じです。
出演は

でフラークというタイトルの演目でした。最初の2人がサーカス・カンパニー「デフラクト」のジャグラーで、3人目は音楽担当(?)ですがときどき演技に加わります。ヌーヴォー・シルクらしい暗めの照明と繰り返しの多いBGMを使用していましたが、スポットライトやスピーカーを持ち歩いていたのは珍しい。フラークだけで1時間強あったためか、この年は国内ゲストはいませんでした。
デフラクトの2人の変な体の動きと、その動きのまま投げたりキャッチしたりするボールの正確さに度肝を抜かれました。ずっと1個のボールしか投げていなくて、このまま1ボールだけで終わるのかと思ったら途中で3ボールになりました。ただしそれもすぐに終わり、最終的にはボールを全く使わずに体の動きだけになったのですが、それがまた面白い。
これだけ変な動きをたくさん考えて、2人でシンクロさせて、飽きさせない構成にして、1時間演じ続けるというのはすごいことだと思います。

2015年

日時2015年10月11日(日) 18:00~20:00
場所郡山市民文化センター
料金2,000円

JJF会場はビッグパレットふくしまという展示場で、ゲストステージはそこから貸し切りバスで10分ぐらいの場所にある郡山市民文化センターで行なわれました。800席ある中ホールで、客の入りは7割程度だったと思います。
出演は

の3組6人でした。くるくるシルクDXは、くるくるシルク(3人)とケイスケによる4人組のユニットです。
最初にくるくるシルクDXが45分かけて自分たちのパフォーマンスを行ない、10分間の休憩を挟んでアニ・キュパーが20分、トニー・ペッツォが40分程度でした。
くるくるシルクDXはジャグリングも少しはありましたが、基本的にクラウニングで、スティルトのネタや大きなボールの上を滑って飛ぶネタで歓声が起きていました。アニ・キュパーはクラブを使用した演目2つを、やや冗長な繋ぎネタを挟んで披露していました。両手を縛った状態で1本のクラブを操るのがなかなかよかったです。
最後のトニー・ペッツォは、1から8まで書かれた箱がステージ上に並んでいて、客が引いた番号の箱に入っていた道具でパフォーマンスをする、という趣向でした。最終的に全ての箱を開けるのですが、最後の箱には「おしまい」と書かれたボードが入っているというオチが用意されていました。演目としては、網とボール、リング、デビルスティック、クラブなどがあり、特に網とボールを使ったパフォーマンスのアイデアの数々には感心しました。非常に引き出しの多いジャグラーだと思います。

2014年

日時2014年10月12日(日) 18:00~19:05
場所東京都・国立青少年センター
料金2,000円

JJF本体は2年前と同じ場所であり、ゲストステージも同じ敷地内の大ホールで行なわれました。700あった座席が数日で完売するという驚くべき状況でした。
出演は

の3組6人でした。ながめくらしつはジャグラーが目黒陽介、宮野玲、大橋昴汰の3人で、それにピアノのイーガルが加わっています。
最初にながめくらしつがボールとリングで35分間のショーを行ないました。ピアノや大道具を片付けるために10分間の休憩を挟んで、フローレントのソロ、続いてエティエンのソロという構成でした。全体にミスが多かったのが惜しまれます。
フローレントはクラブと杖を使った独特のパフォーマンスで、楽しげに喋りながら技を繰り出していくのが斬新でした。クラブを杖に引っかけて投げたりバランスしたりで、最終的に3クラブ + 3杖まで投げていました。
エティエンはスタイリッシュなディアボロで、3ウィンドミルの途中に技が入ったり、余裕で4ウィンドミルを回したりしていました。

2013年

日時2013年10月13日(日) 18:00~19:30
場所三島市民文化会館
料金2,500円

JJF会場は三島市民体育館で、ゲストステージはそこから徒歩15分ぐらいの場所にある三島市民文化会館で行なわれました。950人が入れる大ホールで8割方埋まっていたと思います。
出演は

の2組3人でした。Laugh and Rough は Daggle KOMEI (青木康明)と、わっしょいゆ~た(深澤佑太)の2人によるユニットです。
最初に Laugh and Rough が1時間20分ほどかけて自分たちのパフォーマンスを行ない、映像によるアルバート・ルーカスの紹介に続いて本人が登場しました。全体として1時間30分でしたので、アルバート・ルーカスは10分間に全てを詰め込んだ形です。
いきなり7リングに始まって、光るフリスビーを投げ、7ボールを投げ、腰に着けたポケットでキャッチし、最後は3クラブでまとめていました。プロスポーツのハーフタイムショーを思わせる怒涛の10分間でした。
Laugh and Rough はジャグってないときに使った道具や動きがその後の伏線になっているわけでもなく、道具の見立ても中途半端だったのが残念でしたが、ジャグリング部分は素晴らしかったです。新たに開発した音の出る道具「ジャグタップ」もよかったと思います。

2012年

日時2012年10月7日(日) 18:00~19:15
場所東京都・国立青少年センター
料金2,500円

この年のJJFも前年と同じ場所で、ゲストステージも同じ敷地内の大ホールで行なわれました。700枚のチケットが売り切れて満員でした。
出演は Team RdL (RenegadesignLab) の4人、具体的には

でした。ゲストステージ出演はエリック・オーベリとウェス・ピデンは2回目、ジェイ・ギリガンは3回目になります。日本人ゲストはいませんでした。
技術をダイレクトに見せるというわけではなく、小ネタをたくさん盛り込んで全体として何となく統一感の取れたステージになっていました。ソロ技もありましたが、全体としては4人が絡むものが多く、チームとしてのパフォーマンスが見られたのがよかったです。
舞台上にたくさん置いてあった道具を拾っては投げていました。ボール、リング、クラブなど3つの物体でカスケードしつつ、手や首にリングをひっかけたり、他人の邪魔をしたり、道具が入れ替わったり、順番に同じことをしたり、後ろで関係ないことをしたり……。赤い糸の付いたボールのように変わった道具もあれば、カスケードしながらリングを両手にキャッチするといった思いつきそうで思いつかなかった動きもあり、アイデア満載の楽しいショーでした。

2011年

日時2011年10月9日(日) 18:00~19:15
場所東京都・国立青少年センター
料金2,500円

この年のJJFは2006年と同じ場所で行なわれ、ゲストステージも同じ敷地内の大ホールで行なわれました。座席は750ほどありますが、客は500人ぐらいだったと思います。
出演は

の4組5人でした。
最初にAJシルバーのソロがあり、次にコン朗のソロ、天平のソロ、天平 & コン朗のチームと続き、もう一度AJシルバーが登場してトリがショーン・ブルー & ジョジョ・ブルーでした。
天平コン朗のチームデビルはチームとしての技もたくさんあってレベルも高く、2人とも忙しい中よく練習したなあと感心しました。AJシルバーはロープ、鞭、ボーラスを演じました。客を舞台に上げたり、2本の鞭で演奏したり、グローロープがあったりとバラエティに富んだものでした。
最後のショーン・ブルー & ジョジョ・ブルーは、ショーンの動きに合わせてジョジョがピアノやシンセサイザーを演奏したり歌ったりするという内容です。独特の世界観がありました。道具はリングとボールで、特に5ボールが上がるのに合わせて5つの音を発声するのが斬新で面白かったです。

2010年

日時2010年9月19日(日) 17:20~18:20
場所山口市民文化会館
料金2,000円

JJF本体の維新百年記念公園からチャーターバスに乗って、同じ山口市の山口市民会館まで見にいきました。会場は1,500人収容できる大ホールで、当然のことながら満席にはなりません。
出演は

の4組5人でした。最初の3人が自分の持ちネタを順に披露し、2分ほどの休憩を挟んでトリを務める2人の単独公演という形式でした。
タカシェンカと森田智博は、普段やっているルーティンをジャグラー向けにアレンジしていたようです。岩上千紘は専門が3バトンらしいですが、ジャグラーにとってカスケードは珍しくないため、むしろ2バトンの方が面白かったです。
ステファン・シング & クリスティアナ・カサディオの演目は様々な動きの中での0~3ボールで、エアジャグリングが面白いと思いました。2人の関係性を重視したパフォーマンスは好みの分かれるところで、興奮してスタンディングオベーションした人もいれば、覚めて見ていた人も寝ていた人もいました。個人的にはもう少しジャグリングの要素を多くしてほしかった気がします。新しい表現の可能性があった点はよかったと思います。

2009年

日時2009年10月11日(日) 17:30~18:50
場所千葉市・青葉の森公園芸術文化ホール
料金2,000円

JJF会場の千葉ポートアリーナから移動して青葉の森公園芸術文化ホールまで見にいきました。定員537人のところ空席も結構ありましたので、入場者は300人ぐらいでしょうか。
出演は

の4組5人でした。それぞれの芸人が自分の持ちネタを順番に披露し、ロレンツォ以外は3回ずつぐらい登場していました。
池田洋介のネタのうち「7:31」だけは今回が初見でしたが、とてもよかったと思います。いくつものアイデアが重なって、しかも全体として綺麗なパフォーマンスに仕上がっていました。
ロレンツォ・マストロピエトロはアリーナで練習しているところを結構見ていたにも関わらず、なお驚くような技がたくさんありました。また、クラウン的な動きなど随所に笑いも散りばめられていて非常に楽しかったです。終始無音で通すというのもすごいことだと思いました。

2008年

日時2008年10月12日(日) 17:40~19:00
場所神戸市・すずらんホール
料金2,000円

JJF会場のグリーンアリーナ神戸体育館から電車を乗り継いで北区民センター大ホール(通称すずらんホール)まで見にいきました。400近い座席は8~9割埋まっていたと思います。
出演は

の5人で、森俊行とパティオの人たちによる司会が間に入りました。
基本的には各自が自分の持ちネタを順に演じるボードビル形式で、最後に「アンコール」でさらに1ネタずつを披露してくれました。
ウィリアム・ウェイリャン・リンの高速ディアボロは、すごすぎて何がすごいのかも分からないほどです。マニアの悲鳴のような歓声に私は完全に置いていかれていました。ウェス・ピデンは色々な道具をそれぞれうまく使っていて、特にクラブの扱いが白眉でした。2クラブでこれだけ見せることのできるジャグラーを他に知りません。
今村勇太の光るポイ、ウィリアム・ウェイリャン・リンの光るディアボロもステージならではの演出でとてもよかったと思います。

2007年

日時2007年9月23日(日・祝) 18:15~20:15
場所静岡市・しずぎんホールユーフォニア
料金2,000円

JJF会場である北部体育館からバスで20分ほど移動して、静岡市の中心街にある静岡銀行のホールで行なわれました。400以上ある座席はほぼ埋まっていました。
この年のゲストは公式には

の5人ですが、坪田智にアシスタントというか相方がいて実際には6人でした。
最初に30分ほど坪田智と相方によるフレアバーテンディングがありました。ステージ上に机や道具を設置して行ない、できたカクテルは最前列の客に振舞われていました。
残りの4人は最近チームを組んで北米ツアーを行なったりしているようです。今回のステージはその公演をほぼそのままの形で見せてくれました。4人いますが全員でパフォーマンスをするのではなく、それぞれの持ちネタを1つずつ順番に披露していくという形式です。全員が常にステージ上で待機しているのは珍しい。
最後はジェイ・ギリガンのアドリブやりたい放題ルーティン(?)で、1999年の来日時を思い出させる素晴らしいものでした。

2006年

日時2006年10月9日(月・祝) 14:00~15:20
場所東京都・国立青少年センター
料金2,000円

JJF本体と同じ敷地内にある大ホールで行なわれました。750席ある座席の8割方が埋まっていたと思います。
出演は

の4組10人でした。
マーカス・ファートナーのデビルスティックがすさまじく、デュアルプロペラをノールックで回したり、一瞬で方向を変えたり、2アップダブルピルエットまで見せてノーミスでした。この時点で最初のスタンディングオベーションが起きています。
トーマス・ディーツは決め所でのミスが多かったものの、5クラブバッククロスや9ボールまで演じていました。太神楽ではくわえ撥土瓶の曲を初めて見ましたが、とても素晴らしかったです。
客席はJJF史上最高の盛り上がりを見せて、合計3回もスタンディングオベーションが沸き起こりました。

2005年

日時2005年8月13日(土) 19:00~20:20
場所門真市・ルミエールホール
料金2,000円

JJF本体はなんばにある大阪府立体育会館でしたが、ゲストステージはそこから電車を乗り継いで40~50分ぐらいのところにある小ホールで行なわれました。客席は240ほどでしたが、初めて満員となりました。
出演は

の2人でした。最初に池田洋介が自分の持ちネタを次々と披露し、10分ほどの休憩を挟んで今度はヴィレ・ワロの1人舞台という形式でした。
池田洋介は「リズム」と題したパントマイム中心のショーで、手品があったり、ジャグリング的には帽子やボールなどが使われていました。最後の黒板ネタはラーメンズっぽい。
ヴィレ・ワロは豆電球を配した傘を差して登場し、やや暗い舞台には街灯がともされています。いかにもヨーロッパ的な演出で、確かな技術がありながらもそれを前面には出さずに何かを表現する、いわば上級者向けのパフォーマンスでした。雰囲気が先の池田洋介とマッチしているのもよかったと思います。
JJFというイベントの一環とは言え、現在の日本で商業的に成功するとはとても思えないステージを成立させたのは画期的なことと言えるでしょう。

2004年

日時2004年6月20日(日) 14:00~16:00
場所名古屋市・オアシス21
料金無料

名古屋で2回目のJJFは、オアシス21にある半屋外の銀河の広場で行なわれました。ゲストステージに海外からの招待パフォーマーはなく、「なるべく安く」というコンセプトのもと一般にも無料で公開されました。
出演は

の2組3人で、地元の大道芸人オマールえびの2人が司会進行を務めました。
YOHEY & KAZUHO は本来ジャグリングと手品が半々というスタイルですが、今回はJJFのゲストということでKAZUHOのジャグリングがほとんどでした。ステージでは珍しいフレア・バーテンディングがあったり、技術的にも7ボールまで見せるなど内容は決して悪くなかったと思います。問題は、半分屋外であるために風が吹くなどステージに集中しづらい環境だったことと、チャンピオンシップに続けて行なわれたために技のすごさが正しく伝わらなかったことでしょう。
後半のこまのおっちゃんは日本の独楽を使った芸でしたが、こちらは極めて退屈でした。普段は小学生を相手にショーをしているらしく、そうでない観客への対応が全くできていません。

2003年

日時2003年8月23日(土) 18:30~19:40
場所仙台市・青年文化センター
料金2,000円

出演は

の3組4人でした。唯一喋りが入る芸風のハードパンチャーしんのすけが全体の進行をつかさどる司会の役目を担っていました。
最初に全員が登場してからそれぞれ5分ほどのネタを披露し、後半に各芸人の得意なものを連続して見せるという構成でした。ヴォヴァ & オルガが挨拶ルーティンで10クラブまでさらっとやってしまったのに度肝を抜かれ、最後のクラブパスはもう笑うしかないようなすさまじいものでした。
会場が平坦で少し後ろからだと非常に見づらかったことと、客席からアンコールが起きているのに強引に終わらせてしまったのがやや不満です。

2002年

日時2002年10月4日(金) 19:00~20:00
場所世田谷区・烏山区民会館
料金2,500円

出演は

の2組3人で、時間もちょうど1時間で終わるという短めの構成でした。しかし内容は濃く、前年までのゲストステージと比べても決して見劣りはしません。
デイナ・タイソンの芸域の広さに驚くとともに、シリウスはやはり大道芸ではなくステージの人だと感じました。組み合わせ的にもとてもよい2組だったと思います。

2001年

日時2001年8月18日(土) 15:00~16:30
場所名古屋市・中村文化小劇場
料金800円

名古屋開催で、当時まだ名古屋にジャグリングサークルなどが皆無だったためか、一般客を取り込むべく非常に安い値段で開催されました。出演は

などで、歌手(?)のますだ美季、バックダンサーとしてJDD(ジャグリング・ドーナツ・ダンサーズ)も活躍しました。JJF2001のビデオのところでも説明しているように、内容はミュージカルです。
本編のあとにアンコールが30分ぐらい続いて、特にブライアン・パッツの演技は本編とほとんど同じだったのでちょっと退屈でした。

2000年

日時2000年8月25日(金) 18:30~20:00
場所京都北文化会館
料金1,800円

京都で行なわれたこの年の出演は

の3組4人でした。ショーン・マッキニーは言うに及ばず、Mr.アパッチもBMXとかではなく普通にジャグリングを見せてくれたのがよかったです。詳細はJJF2000のビデオを参照してください。
これに衝撃を受けた人が多かったためか、このあと日本ではショーン・マッキニーを真似した動きをするジャグラーが増えることとなります。

1999年

日時1999年10月29日(金) 19:00~20:40
場所東京都・府中中央文化センター
料金3,500円

記念すべき第1回の出演は

の2人でした。客は100人いたかどうかぐらいで、後にジャグリングを始めた人から「羨ましい」とか「もったいない」とか言われた伝説のステージです。JJF1999のビデオにその様子が写っているものの、ビデオ自体が絶版となっています。
内容の詳細はビデオレビューに書いてある通りで、ステージでも2人が交互に登場して1ネタずつやっていくというスタイルでした。