スパイラル (Spiral)
概要
フォールス・シャワー (False Shower) とか風車 (Windmill) とか呼ばれることもあります。シャワーのようにボールが一定方向に回転しますが、シャワーより軌道が低く、手の動きの忙しい技です。
予め修得しておきたい技
サイトスワップパターン
練習方法
ここでは体の左側からボールを投げて、右側で受け取るような(自分から見て)時計回りのパターンのやり方を説明します。
右手に2個、左手に1個のボールを持ち、右手を上にして腕を交差させた状態にします。右手のボールを、手を交差させた状態から右上に向けて投げます。このときボールは、リバースカスケードの左手の投げのような軌跡を描くようにします。投げた勢いで腕の交差がほどけますので、今度は左手のボールをリバースカスケードの要領で投げます。そしてそのまま先程右手で投げたボールを追って、これが落ちてくるのを体のやや右側で受け取ります。受け取ったあとは左手が上になった状態で腕が交差しているはずです。
とりあえずここまでやってみましょう。左手で投げたボールは受け取らなくていいです。それは床に落ちるままにして、とにかくボールの軌道と腕の動きがスムーズになるようにしてください。
2個目までの投げがうまくできるようになったら、右手に残っている3個目のボールを投げてみます。腕が交差した状態で左手の下から、1個目と同じように右上に向けて投げます。そして左手で投げた2個目のボールが落ちてくるのを、やはり体のやや右側で受け取ります。と同時に、左手を右腕の手前側から下に引いて交差をほどきます。
今度も次に落ちてくるボールは放っておいて構いません。ボールを受け取ろうとして体勢を崩すよりも、今は腕の動きに気を付けてください。
3個目を投げ終わった状態というのは、1個目を投げ終わった状態と同じです。従って4個目は2個目と同様にして投げ、そして落ちてきたボールを受け取ります。あとは2個目、3個目の投げを繰り返すだけです。
時計回りができるようになったら、反時計回りも練習してください。シャワーを逆回りでもできるようにするよりは楽です。
注意点
はっきり言って難しいです。手の動きが速くて、初めのうちはついていけません。そこで、カスケードを始めた頃がそうであったように、1回1回の投げを大きくして練習してみてください。こうするとボールが落ちてくるまでに多少の余裕が生まれるため、手の動作でもたつくことも少なくなるのではないかと思います。この技の場合、練習段階では綺麗に見せることより回数を続けることに主眼を置いた方がいいような気がします。慣れてくれば軌道も低く安定するようになりますから。
初めのうちはボールを高く投げていても次第に低くなってしまいます。そうすると腕の動きを速くしなければならず、長続きしません。回数が続かないときは高さが低くなっている可能性がありますので、常に高めに投げるよう意識してください。
参考までに
ミルズメスができるようになっていると、割ととっつきやすいです。実際に私はミルズメスを修得したあとでこの技に挑戦しました(というかミルズメスより後にこの技を知りました)。
ミルズメスのパターンで右側3回、左側でも3回投げたあと、ボールを取った左手をそのまま右手の手前から下に引き、再び左の外側からリバースカスケードの要領で投げます。次に、右手はもう一度左手の下へ持っていってから投げるようにします。その後はこの左手~右手の動作を続ければスパイラルになります。
この技はサイトスワップで3のパターンなので、本来ならカスケードと同じ高さです。実際うまくなれば同じ高さ、同じスピードで行なうことができます。