スラバのスノーショー
ロシア出身のスラバ・ポルニンが創作および演出したクラウンの公演です。彼はシルク・ドゥ・ソレイユの「アレグリア」の一場面を演出したことでも知られています。
制作は1993年で、何度か来日公演が試みられたものの、劇場の問題があってなかなか実現しなかったといういわくつきのショーです。
日時 | 2014年8月16日(土) 13:00~14:30 |
---|---|
場所 | シアター1010 |
料金 | S席6,500円 |
会場は北千住のマルイにあるシアター1010という場所で、昼の部を見ました。私の席は1階10列11番です。定価ではS席8,000円のところ、デラシネ通信の団体割引で6,500円でした。2階席も含めて9割以上埋まっていたと思います。
全部で7人のクラウンが登場しました。クラウンの公演なので台詞はなく、全編を貫くストーリーもありません。短いスキットを繋いで全体としてまとまりのある舞台になっていました。この公演の特徴である、客席を覆う蜘蛛の巣や雪、嵐、それに直径4~5メートルはあろうかという巨大ボールの演出が楽しい。全体で1時間半の公演ですが、蜘蛛の巣が張られたところで休憩がありました。たくさんの巨大ボールは公演終了の挨拶の後で登場し、そこからは写真撮影もOKで、急いで回収されることもなく、そのまま流れ解散になりました。
「アレグリア」にも登場した、ハンガーにかけた服が透明人間のように動き出すスキットから、別れ、そして吹雪に至るシーンはやはり印象的です。ただし演出的に全く同じではなく、「アレグリア」ほどの暗さは感じられませんでした。
このショーは派手な演出に目がいきがちですが、クラウンのちょっとした仕草で様々な感情を表現していたのがすごいです。いわゆる喜怒哀楽はもちろんのこと、恐怖、絶望、痛みといったものまで惹起させる技術力は素晴らしいと思いました。