ランス・バートン
1982年に史上最年少の22歳で FISM を制したマジシャンです。ラスベガスにあるモンテカルロという名前のホテルで常設公演を行なっていましたが、2010年9月に引退しました。
彼は煙草のマニピュレーションや鳩の出現など、比較的小さな物を扱うことを得意としていましたが、実際の公演では2時間の間を持たせなければならない必要性からか、イリュージョンが多用されています。
実はランス・バートンの公演で最も重要な演目は手品ではありません。それは途中に出てくるマイケル・グードゥーのジャグリングです。彼の出演時間は10分ほどで、ジャグリング技術的にも大したことはありませんが、観客に強烈な印象を残すため、終演後には彼の話題でもちきりになります。
日時 | 2002年5月5日(日・祝) 13:00~15:00 |
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場所 | 中野サンプラザ |
料金 | S席10,000円 |
私の座席は1階10列1番で、端っこの席でしたがそんなに見づらくはありませんでした。2,000人収容のホールも満席にはなりません。
演目は順に
- 鳩、ロウソク、煙草などのプロダクション
- 筒から6人の美女の出現と消失
- 小鳥の出現 ~ 鳥かごの浮遊と消失
- 蓄音機に入った美女の消失と人体交換
- ジャグリング(マイケル・グードゥー)
- 客の人体切断
- コインアセンブリー ~ マイザーズドリーム
- 「シャーマン」
- ガレージに入れた車の消失
- 鳥かごの消失
- 自分の足の消失
- ハリー・ブラックストンのダンシングシルク
- 男女2人の胴体切断
- 舞台裏から見たイリュージョン
- 「仮面舞踏会」
でした。8. と 9. の間に20分間の休憩が入ります。
マイケル・グードゥーのジャグリング部分の詳しい演目は
- 「ロウソクのしらべ」
- 巨大ボール
- ナイフ
- リンゴ
- 一輪車とトーチ
です。「ロウソクのしらべ」でがっちりと客の心を掴み、巨大ボールで目をくぎ付けにして、目隠しナイフ、高速リンゴ食いと畳み掛けていきます。これはすごい。
1994年の FISM 横浜大会と比べるとやや老けた感じもあるマイケル・グードゥーでしたが、不敵な笑みを浮かべながら勢いで押しまくるキャラクターは健在で、見たことのある演目が多いはずなのに笑いに笑いました。ネタが面白いだけでなく、それが次の伏線になっているのがすごいです。