THE 舶来寄席
吉本興業が2014年から制作している、吉本新喜劇 + 世界のパフォーマーという組み合わせの公演です。基本的には大阪のなんばグランド花月で年1~2回、それぞれ1ヶ月ほどの期間限定で行なわれます。海外からのパフォーマーは毎回5組ほど招いているようです。
日時 | 2016年6月12日(日) 17:00~19:40 |
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場所 | 東京グローブ座 |
料金 | 4,000円 |
東京公演の、そして2016年公演の千秋楽です。私の席は1階N列39番で、一般前売5,000円のところデラシネ通信の団体割引で4,000円でした。会場は3階席までいっぱいだったことに加え、子供からお年寄りまで客層に偏りがないのがすごいです。
第1部の1時間が吉本新喜劇、10分間の休憩を挟んで第2部の1時間半が招聘したパフォーマーによる公演でした。新喜劇は普通に面白い。驚いたのが、歌あり楽器の演奏ありパントマイムありボイスパーカッションあり、さらにエグスプロージョンなどが随所でダンスを披露していたことです。お笑いと言うよりは総合エンターテイメントでした。第2部の途中から写真撮影OKになったのも珍しい。
第2部の出演は
- ディディ・ロダン
- ヤコブ・マティアス
- デビッド・バーレット
- デビッド・ラムゼイ
- メンインコート
- プリンセス・エイレーン
の6組9人でした。
最後のプリンセス・エイレーンは、2010年の静岡に「プリンセス・エレイン」という名前で出ていたのを見ています。足で弓を引いて風船を割る芸をここでも披露していて、2回失敗した後でスタッフが風船を片付けようとしたのを制止して3回目でようやく成功。静岡で見たときは1回目にあっさり成功して物足りなかったのが、失敗したことで逆に面白くなっていました。風船までの距離も5~6メートルと、静岡のときよりずっと遠かったです。
ディディ・ロダンは砂絵アートで、絵はスクリーンに映していました。彼女はスペイン人ですが、題材がかぐや姫だったことには驚きました。ちゃんと浮世絵風の人物や風景が描かれていました。砂絵は白黒とその中間色が基本なので、水墨画と相性がいいのかもしれません。また、絵も1つ描いては消していくのではなく、物語の展開に合わせて少しずつ変化していくのがよかったです。荒波の表現で、画面を砂で一気に埋めるなどの工夫もありました。
メンインコートは無言の2人によるパントマイムで、テイストとしてはが~まるちょばに近い。デビッド・バーレットは10本並べた棒の上に10枚の皿を回しながら載せていました。途中で皿を割ってしまいましたが、わざとと言うかそういうネタだと思われます。