さかさ舟

鈴木仁と松永将汰の2人による現代サーカスカンパニーです。鈴木はソロでもサーカス芸人として活動しており、空転軌道ながめくらしつにも参加していました。松永はシガーボックスがメイン道具のジャグラーです。

船底に座す

日時2023年9月18日(月・祝) 18:05~19:10
場所シアター1010・稽古場1
料金前売3,500円

さかさ舟の第2回公演です。会場は稽古場という名前だけあってフラットな床にパイプ椅子や座布団を並べた場所で、50ほどの座席が作られていました。9割方が埋まっていた模様です。
「船底に座す」はこの日一度きりの公演で、出演は鈴木、松永の2人に音楽家として高良真剣が加わっています。演奏は弦楽器と打楽器、それに電子音もありました。
演目は順に

  1. 振り子(3)
  2. ゴム紐
  3. リング(3、5)
  4. アクリル板(5、10、20)
  5. 箱(2、3)
  6. 凧(1)

といった感じでした。
振り子は、半球状の重りに棒が刺さった物体が床を転がったり揺れたりする道具でした。ゴム紐は、十字に張られた2本の紐の両端が固定されていて、中央を持ち上げるとピラミッドのようになりました。それにとどまらず、端を外したり、ステージを仕切るためのラインも絡ませたりしたのが面白かったです。
鈴木のリングソロや松永の箱ソロもあってジャグラーも満足できる内容でした。他にアクリル板や凧といった目新しい道具もありましたが、それらのハンドリングはまだジャグリング道具の域には達していません。そういう意味ではコンテンポラリーに振り切らなかったのは賢明な判断でした。今後公演を重ねることでよくなっていくことが期待されます。