サーカス・シルクール

スウェーデンで1995年に結成されたヌーヴォー・シルクの団体です。普通の劇場で公演するのにも関わらず大掛かりな道具の出し入れがあったり、パフォーマーが天井に届く勢いで高くジャンプしたりするなど迫力のあるパフォーマンスを見せてくれます。

ニッティング・ピース

日時2024年11月20日(水) 19:00~21:00
場所世田谷パブリックシアター
料金5,000円

私の席は1階G列28番でした。3階席まで含めて客は8割ぐらい入っていたと思います。親子連れも結構いました。
パフォーマーが5人、ミュージシャンが1人、それに道具補助が1人という構成です。タイトルは「平和を編む」をいう意味で、その通り「編む」ことが主題でした。楽しいシーン、静かなシーン、ドキっとさせるシーンなどもあり、ときどき戦争の影も現れます。
サーカス的な演目としては

  1. スラックワイヤー(輪)
  2. ハンドバランシング
  3. ソロトラピス(ニット)
  4. ロープ
  5. 大玉
  6. スラックワイヤー
  7. スラックワイヤー(一輪車)
  8. ソロトラピス
  9. 大玉(複数)
  10. 梯子
  11. シルホイール

などがあって、6. と 7. の間に20分間の休憩が入ります。
どの器具にも紐や糸が絡まっていました。複数回出てくる演目は同じパフォーマーが演じているのですが、それぞれ演出も技も変えてあるのが素晴らしいです。ワイヤーが輪っかになっていると歩いても歩いても前には進まず、逆にその場にいるだけなのに外からの操作で前後に移動してしまうのが面白い。床を転がり続ける毛糸玉も不思議でしたし、全体的に満足度の高いステージでした。

リミッツ

日時2018年10月21日(日) 14:05~16:05
場所世田谷パブリックシアター
料金4,000円

三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで行なわれ、私の席は1階M列26番でした。2階席まで含めて客は9割ぐらい入っていたと思います。
パフォーマーは5人、ミュージシャンが1人、エアリアルなどの補助が1人という構成でした。内容はヨーロッパの難民問題を主題としたメッセージ性の強いステージで、英語でのナレーションや台詞もありました。
サーカス的な演目の主なものは

  1. 金属の格子
  2. ハンドトゥハンド
  3. トランポウォール
  4. シルホイール
  5. ジャグリング(音の出る筒、ボール、クラブ、リング)
  6. ハンドバランシング
  7. ソロトラピス
  8. ティーターボード

で、5. の途中に25分間の休憩が入ります。
他に高さや角度が変わる空中の舞台があったり、ティシューのような演目や、ルービックキューブのスピードキュービングなどもありました。これらの演目、特にシルホイールと音の出る筒でのジャグリングはとてもよかったです。
観客1人1人に配られたパンフレットにはナレーションや台詞の日本語訳が書いてありました。ただ、これを予め読んで完全に覚えてから公演を見るのは無理だと思います。客席には子供も多かったですし、字幕か日本語のナレーションを付けるべきでしょう。それと、政治的なメッセージを織り込むこと自体はいいとしても、それとパフォーマンスとの関連性がよく分からないのは残念でした。