ゼッド
シルク・ドゥ・ソレイユの日本初の常設公演として、2008年10月に舞浜のシルク・ドゥ・ソレイユシアター東京で始まったショーです。10年を超える長期契約だったものの、経営不振により2011年12月31日の公演を最後に打ち切りとなりました。
内容は日本人の好みに合わせてあったようですが、「よい」という評価に加えて「高い」「専用劇場なのにテント公演とあまり変わらない」と言われていました。ラスベガスなどの常設劇場と比べると舞台装置などで見劣りしたことは否めません。
本公演開始前には「トライアウト」と呼ばれる試験公演期間があり、通常の2割引の料金で見ることができました。その後もたびたび料金体系が改訂されています。劇場の座席数は2,170でした。
3回目
日時 | 2011年5月25日(水) 16:00~17:30 |
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場所 | シルク・ドゥ・ソレイユシアター東京 |
料金 | センター11,500円 |
2回目を見てから2年半が経ちましたが、この間に入場者数が減って、公演時間が短くなり、料金体系も変わって全体的に安くなりました。この状態が続けば近いうちに公演打ち切りになってもおかしくないため、その前に見ておくことにしました。座席はIブロック11列69番で、通路より後ろの2列目ほぼ正面です。客の入りは3割ぐらいで、東日本大震災の後の平日ということを差し引いても少なすぎます。
内容は大きくは変わっていないようでした。30分間の休憩がなくなり、演技時間も20分短縮されて、合計で1時間近く短くなったという時間的な相違があったぐらいです。休憩だった時間帯にはクラウンの小ネタが入っていました。
久しぶりに見て、やはりオープニングの幕の上がり方はよいと思いました。今回一番驚いたのはバトンでバウンスをしたことです。単発でしたが正確に戻ってきました。ジャグリングは相変わらずスピードがあってよかったです。技的に難しいことはしていませんが、あのスピードだけで十分でしょう。
2回目
日時 | 2008年12月7日(日) 18:00~20:20 |
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場所 | シルク・ドゥ・ソレイユシアター東京 |
料金 | プレミアビュー18,000円 |
本公演が始まって2ヶ月ほどしてから見に行きました。座席はBブロック1列24番で、中央やや下手側の最前列です。日曜日の時間が遅い回ですが客席はほぼ埋まっていました。
内容はトライアウトとは若干異なっており
- バンジー
- ラッソ
- クラウン(本)
- ポール & トランポリン
- ティシュー
- ハイワイヤー
- ジャグリング(クラブ、円盤、トーチ)
- バンキン
- エアリアルストラップ
- バトン
- ハンドトゥハンド
- クラウン(釣り)
- 空中ブランコ
でした。7. と 8. の間に30分間の休憩が入ります。今後この構成が大きく変わることはないでしょう。
休憩時間に関しては、やはり長すぎると感じているのか、終了5分前ぐらいからバンドの演奏が始まりました。
最前列でよかった点はどの演目も迫力があることです。逆によくなかった点は、ほぼ真上で行なわれる演目が結構あって首が疲れることと、演者がぎりぎりまで来ると圧迫感があり、立ち位置によってはメインの演技が見えなくなることです。好みの問題もありますが、プレミアビューの費用対効果は低いと思います。
この日2回目の公演でみんな疲れてるのか、全体にミスが多く、締まらない感じでした。ということもあってスタンディングオベーションはしませんでした。最前列だと目の前に演者がいて、立ちづらかったということもあります。
1回目
日時 | 2008年9月11日(木) 19:30~22:00 |
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場所 | シルク・ドゥ・ソレイユシアター東京 |
料金 | レギュラー席7,840円 |
まだトライアウト中に見に行きました。座席はHブロック14列45番で、通路より後ろやや下手側の、本公演なら9,800円の席です。平日のトライアウトにも関わらず客席の9割方は埋まっていたと思います。
演目は
- バンジー
- ラッソ
- クラウン(本)
- ポール & トランポリン
- エアリアル・ハンモック
- ハイワイヤー
- ジャグリング(クラブ、円盤、トーチ)
- クラウン(釣り)
- バンキン
- エアリアルストラップ
- バトン
- ハンドトゥハンド
- クラウン(洗濯)
- 空中ブランコ
でした。8. と 9. の間に30分間の休憩が入ります。2. のラッソはトリックロープのことで、6人ほどで演じていました。
ストーリーは特になく演目が次々に行なわれるという構成で、内容的にはよかったと思います。特にジャグラーにとっては、4~5人によるクラブおよびトーチパスあり(ただし1人あたり3本のみ)、トリックロープあり、稲垣正司のソロバトンありと、かなり楽しめる内容になっていました。クラウンがしつこくないのも個人的によかったです。
ジャグリングはロシア人のギバドゥリン3兄弟と、もう1人のロシア人の4人がメインで、ときどき5人目が加わっていました。寝転がってる3人に対するフィードや、縦に積まれた3人と地上の2人とのパスや、十字型の体勢での速い2カウントなど見所も多かったです。全体で3ドロップでした。