マイケル・ジャクソン「ザ・イモータル・ワールドツアー」

マイケル・ジャクソン死後の2011年制作で、各地のアリーナを舞台に行なう移動公演です。通常のテント公演と違って設営や撤去に時間がかからないため、1週間単位で各地を移動するスタイルを取っています。
当然ながらマイケル・ジャクソン本人は登場しませんが、本人の映像、特にジャクソン・ファイブ時代の映像などが多用され、「ビバ・エルビス」と同様に歌や演奏がメインのコンサートとなっています。

日時2013年5月17日(金) 19:00~21:15
場所横浜アリーナ
料金アリーナ席14,000円

アリーナの前方に通常のステージがあり、そこから客席の方へ花道が伸びて、その先に円形のステージが作られていました。私の席はA13列16番で、円形ステージを真横から見る感じの場所でした。ものすごく後ろの席ではないものの、ステージからは遠い。定価18,000円ですが割引価格で購入しました。各地で1週間ずつしか公演がないからか、平日なのにスタンド席の後方まで埋まっていました。
サーカス的な演目としては

  1. クラッチ
  2. エアリアルストラップ
  3. ポール
  4. コントーション
  5. デュオストラップ
  6. バスケットボール
  7. 床体操

がありました。途中に30分間の休憩が入ります。通常のシルク・ドゥ・ソレイユの公演では30分間の休憩は長く感じられますが、会場がこれだけ広くて客も多いので適度な時間だったと思われます。休憩の終わりごろには観客参加のパフォーマンスも行なわれていました。
床体操の演目では、パフォーマーが体を広げて胸から落ちるものの固い床でバウンドして戻るという驚異的な身体能力を見せていました。また、右足しかなくて松葉杖をしたダンサーが多才で、クラッチの演技をしたりバスケットボールを杖で器用に操ったりするのに驚きました。ポールは、チャイニーズポールよりはポールダンスに近い内容でした。他にもクラウン的な役割の人がずっとパントマイムをしていましたし、獅子舞ならぬ象舞も出てきました。
2ヶ所あるステージとスクリーンを有効に使っていて、演目間の切り替えがスムーズで、矢継ぎ早に色々なことが行なわれるのがよかったと思います。客層はほぼマイケル・ジャクソンのファンだと思われ、昔の映像が流れただけで拍手喝采でした。一方、単にシルク・ドゥ・ソレイユのショーだと思って見に行った人はがっかりすると思います。