552 (Five Five Two)
概要
5ボールを修得するのための4ボールの技としては比較的簡単なものです。投げ方がカスケードに近いため、4ボールの基本であるファウンテンができなくても大丈夫です。「ゴーゴーニ」と読みます。
予め修得しておきたい技
サイトスワップパターン
練習方法
右手に3個、左手に1個のボールを持ちます。3個の持ち方は、まず普通に2個掴み(親指、人差指、中指で1個、薬指、小指、手の平でもう1個)、この2個と中指の先の3点で支えるように最後の1個を置きます。3個目のボールは「持っている」というよりは「載っている」という感じになります。3個持った状態からの投げ始めは、慣れるまでは結構大変です。552を修得する上で最も大変な部分かもしれません。
ボールの用意ができたら右、右、左、左、右、右、左、左、というように片手で2回ずつ投げていきます。どれも5の高さなので、かなり高く投げます。右、右、あるいは左、左、と同じ手で2回投げるときは間隔を開けて、右、左、あるいは左、右、と反対の手に移るときは連続するように短い間隔で投げてください。右手で2個目のボールを投げた直後に左手に1個目のボールが落ちてきて、これを受け取るために左手のボールを投げ、さらに受け取ったボールも投げ返します。右手も同様に左手で2個目のボールを投げた直後に、落ちてきたボールを受け取るために右手に残っているボールを投げ、さらに受け取ったボールを投げ返す、というようにします。これで常に空中に2個と、左右の手に1個ずつのボールがあることになります。
あとはこれを繰り返すだけなんですが、そんなに簡単にはいきません。まず、投げたボールの高さが次第に低くなってきます。低くなるということは、ボールをキャッチしてから投げ返すまでの時間が短くなるということですから、手の動きが忙しくなり、そのうちついていけなくなります。また、タイミングも右、左、あるいは左、右、と手を交換するところで左右同時になってしまいます。左右同時に投げても続けることはできますが、それはまた別の技なので、ここではきちんと投げ分ける練習をしましょう。
ボールを常に同じ軌道で投げるというのも難しいことです。前後にぶれたり、幅が広がったり、逆に狭くなったり、色々なところに落ちてきてキャッチできなくなります。これをうまく制御するには練習するしかないわけですが、前に投げてしまうなら手前に引くように、広がりすぎるならそんなに強く投げないように意識してみましょう。徐々にでも直っていくはずです。
注意点
特に注意すべきなのは、やはり一番難しい投げ始めの部分です。右手に3個持った状態からスタートすると、最初の2個の投げから既にバラバラになりがちです。3個持っているときは腕に3個分の重量がかかっていますが、1個投げて2個になったときには2個分の重量しかかかっていません。わずかな違いのようですが、このことを意識していないと1個目が低く、2個目が高く上がってしまいます。3個持っているときはそれなりに力が要りますし、2個しかないときは多少力を抜く必要があります。従って1個目は強く投げ、2個目はやや弱めに投げるようにしてみてください。これで最初の2投の高さが揃うと思います。
参考までに
サイトスワップパターンに忠実に実行した場合、やり方(というか意識)が少し違ってきます。最初両手に2個ずつ持ち、等間隔で右、左、休み、左、右、休み、という順番に投げることになります。どちらでも直観的に分かりやすい方で練習してください。