1998年11月の日記

11月30日(月)

自宅(20:00~20:50)

練習を開始したすぐの時間帯だと、まだ体が暖まっていなくて思うように動かない。5カスケードを続けようとしたらその前にファウンテンとかをやっておくのがよさそうだ。
ニフティの書き込みで Flea さんが私のことを「テクニカルジャグラー」だと言っていた。適切な表現だと思う。ジャグラーか大道芸人かという話では、今の私はジャグラーだと思う。極端な話、バンドの演奏でも大道芸になりうるが、私は別にバンドをやりたいわけではない。ジャグリングをやりたいのだ。

11月28日(土)

マラバリスタ(18:00~21:00)
自宅(21:50~22:00)

食中毒で倒れていたので数日ぶりの練習となった。
4人もの人とクラブパスをした。裕治さんは実は色んな技を知っていて驚いた。吉野さんは1時間半の間ほとんど休むことなく2カウントを投げ続ける、マサカリを投げ続ける、2回転を投げ続ける、速い横手投げを投げ続ける……。パスを受ける左手はあざだらけになるわ、後半はもう腕が上がらなくなるわ、すごい練習だった。しかし SYSTEM VII はこの練習から生まれたのだ。根を上げている場合ではない。何しろ五月祭まであと6ヶ月しかないのだ!
その後秋田君とパスをしようとしたら、お互い4本ずつ持っているではないか。とりあえず8本投げてみたが、投げたのがそのまま落ちただけだった。やはり無理だった。7本に減らしてやってみたけどこれでも無理だった。6本の2カウントが30回ぐらい続いたか? 200回続けば7クラブができるらしいので、今後は練習に来たら亥の一番に2カウント200回をやることにした。しかし秋田君との初パスが8本だったというのは笑うと同時に運命的なものを感じた。五月祭では8本投げるしかないか?
さらにその後真弓さんとパスをした。こっちがもうへろへろになっていることもあっただろうけど、真弓さんは落とさなかった。ミスをしたのはほとんど私の方で、ほっといたら100回でも200回でも続きそうなぐらい安定していた。さすが駒場祭にトーチで出ただけのことはあると思う。夏合宿のときなんか10回も続けばいい方だったのに。
女王にクラブ3本を貸したのと、EASY DRINKERS の駒場祭ルーティン総括を渡した。我々 EASY DRINKERS は水曜日の日本テレビ系「笑ってコラえて」という番組に3秒だけ映ったらしい。撮影されたことなど全く気付かなかったが、リハーサルの日だったらしく「EASY WINNERS」ルーティンの衣裳を着ていたようだ。派手な衣裳は着てみるもんだね。
なぜか女王が実家から送られてきたジャガイモを持ってきていたので3個だけもらった。和尚はクッキーを焼いてきてくれたので1枚いただいた。
クラブを注文した。緑×3本。これでまたパスができるだけ揃う。そういえばずっと前に注文しておいたステージボールや書籍はどうなっているのだろう?
今村君に駒場祭ビデオを頼んだ。何台ものビデオを直列に繋いでダビングすれば一度にたくさんダビングできるだろうから、もし必要ならそう言ってくれと話しておいた。
家に帰ってから練習する気にはならなかった。ボールなんか投げられやしない。

11月25日(水)

マラバリスタ(18:40~20:00)
自宅(22:00~22:30)

久しぶりにリラックスできる練習だった。クラブパスがかなり下手になっていたので、これから頑張って練習しないといけない。しかし吉野さんは大人気で、なかなかつかまらない。なるべくうまい人に相手をしてもらって早く秋田君と合わせられるようにしたい。
トーチを注文した。青×3、赤×1、紫×1、緑×1、銀×1、の計7本。秋田君の持っている青3本と合わせて全部で10本。せめて練習では全部投げたい。

11月24日(火)

自宅(22:10~23:20)

今日は有給休暇が取ってあるので会社は休み。家でビデオを見たりしてごろごろしていた。
リンゴが1個100円だったので買ってきてイーティングの練習をした。423ではなく、3のタイミングでかじれるようになりたいので、とりあえず1個に専念してかじってみた。これでも結構難しい。かじる直前のリンゴを高く上げれば何とかなるものの、口の中のリンゴ辺の処理ができない。こいつはやはりむせて吐き出すのが正解なのだろうか?
5カスケードでついに100キャッチ達成!! これからはマラバリスタ式に右手でキャッチした回数だけを1回とカウントするようにしよう。
今日からボールとシガーボックスでは1ランク上の練習をしようと思う。3ボールではまだできていない技だけを練習するようにして、4ボールの技を覚えるようにしたい。シガーボックスでは1つ1つの技の回数は減らして、色々な技をやってみたい。

11月23日(月・祝)

駒場祭3日目(9:00~20:00)

午前のステージだけ出番があった。よってこれが駒場祭の EASY DRINKERS の最後のステージとなった。オープニングでミスるなど、全体としてはあまり誉められたものではなかったけど、しかし最後の外抜き大回転がついに決まった。リハーサルも含めて人前で決めたのはこれが初めてだった。観客からは「おお」というどよめきが聞こえるし、自分の中でも「よっしゃあ!」と叫んでいた。終わりよければ全てよし、だと思った。
午前のステージには鈴木、小田原、Flea といった例のメンバーに加えて野村、前島夫妻、奈良坂さんの4人が来ていて声をかけてくれた。Flea さんに「午前のステージでは EASY DRINKERS が一番よかった」と言われたのが嬉しかった。前島によると、泰三君がふけて見えたのでOBかと思ったらしい。あと妙にうまかったビーンズも上級生だと思ったと言っていた。
午後のステージには杉山、泰裕の2人が見に来ていた。残念ながら出番はなかった、ごめーん。
川上が「加藤さんの演技が一番好きです」と言ってくれたのはとても嬉しい。「今回のルーティンは曲もいいし、とてもセンスがいいですね」と言われたけど、いや、今回は私ではなく、曲もルーティンも衣裳も全部女王のセンスなんですぅ。という話をしたら、丸岡から「女王は加藤さんの影響をもろに受けているから、加藤さんのセンスだとみんな思ってしまうんじゃないですか?」と鋭い指摘を受けた。
大木君や丸岡が「観客が手拍子してくれたのが嬉しかった」ということを言っていた。私自身はその経験はないけど、気持ちは分かる。やっぱりみんな芸人なんだなと思った。
打ち上げは飲みまくるつもりだったのに、またしても具合が悪くなってしまった。疲れがたまってたんだなあ、自分は本番終了後が弱いなあと思った。打ち上げの席で女王が「加藤さんと一緒で楽しかった」「いい相手に恵まれた」「本当にありがとう」といったことを何度も何度も言ってくれたのがめちゃくちゃ嬉しかった。そのせりふ、全て私の方から言おうと思っていたことなのに。また機会があれば組んでやろうね。
誰も言ってくれないから自分で言うけど、EASY DRINKERS は男女ペアの1つの理想形だった。お互いくっつきすぎず離れすぎず、男が強引に引っ張るのにも女はちゃんとついてきた。役割分担はほとんどなくて、終わってみれば2人とも同じぐらいのレベル(それもかなり高いレベル)になっていた。男女の役割をはっきり分けるという意味ではアボガドまぐろが最右翼だったのに対して、EASY DRINKERS は最左翼だった。

11月22日(日)

駒場祭2日目(9:00~19:00)

今日は午前と午後のステージ2回とも出番がなかったので、貴重品係および音響係補助をした。1回目のときは音量が小さかったので、もっと上げるよう指示したら、佑子さんが「これ以上上げるの?」という顔をしたのでそのままOKにしてしまった。2回目のときは、ステージが始まる前に吉井に「ガンガン鳴らした方がいいと思う」という話をして、ずっと大きくしてもらった。これについては交差点は「音が大きくて乗りやすかった」と誉めてくれたが、Sudden Death は「カウントが聞こえなくてタイミングが取れなかった」と言っていた。このあたりの詳細な打ち合わせも事前にしておくべきだった。
音響専属の人として、操作盤のところに2人と客席に1人が必要だと思った。特にトラブルのない場合、操作盤のところにいるうちの1人が舞台の進行を見ながら操作し、もう1人が客席の人と連絡を取り合いながら音量を調節するのがいい。曲の始まりは静かでも途中で音量が上がるのはよくあることなので、その場合にも対応できるように常に客席の係を見ている人がほしい。
なみへいさんが「今年の駒場祭は疎外感がある」と話してくれた。今までは駒場祭、五月祭と欠かさずに出演していたのに、今回初めて出なかったらとても寂しかったという。このとき、「芸人は舞台に立ってなんぼ」なんだなと思った。
ステージにはMIMO、Flea、鈴木、小田原、松岡といったその筋の人たちが見に来ていた。一番人気はやはり SYSTEM VII。次に人気のあった Sudden Death までは順当だけど、パピィーがよかったというのはかなり意外だった。オリエンタルカフェじゃないのかなあ?
ステージ終了後に少しだけ練習した。明日に備えてあまり疲れないように早めに切り上げた。

11月21日(土)

駒場祭1日目(8:30~18:00)

午前、午後と2回のステージがあり、どちらにも出演した。午前の部は何もいいところがなかった。午後の部は最後の技が決まらなかったぐらいであとはまあまあのできだったが、最後の技が決まらないことにはお話にならない。明後日の3回目のステージでは絶対に決めたい。
午前のステージには法野谷が見に来てくれたらしい。鈴木さんも家族で来ていた。
ステージ終了後に練習をしようと思っていたのに、終わったらめちゃくちゃ疲れていてほとんど何もできなかった。歳なのかなあ?

11月20日(金)

一体前(17:30~21:00)

健康診断があったので外出し、そのまま直帰したらいつもより早く練習に行くことができた。自分の練習をしたり、人の通しを見たりしているうちに女王もやってきた。1階は人が多いし、2階もダンスの人たちに占領されていたので、昨日と同じく洗濯機前で練習をすることにした。オートリバースでテープを回しっぱなしにするとちょうどいい間隔で繰り返し通し練習ができる。5~6回続けるとさすがに疲れたけど。
以前石垣君にもらったブランデーを持っていった。ちょっと飲んでから通し練習をすると、なぜか技が面白いように決まった。井口さんにそう話すと「それはアル中ですよ」と言われた。

11月19日(木)

一体前(19:00~21:00)

リハーサルをやった。最後の外抜き大回転がどうしても決まらない。練習では決まるのに、なぜ?
亮吉「2人が揃っているのはとても好きです。ちょっと失敗が多かったので、もっと成功率を上げるようにしましょう」。井口「失敗しても十分アピールできるような技をやっているのでよかったと思います」。松浦「なみへいずは偉大ですね」。泰三「最初は無機質だったのが徐々に崩れていくのは面白いと思いました。箱の色も揃っていたのが段々崩れていくのもそれに合っていていい。そう考えると最初のポーズが崩れすぎのような気がする」。吉井「両手回しは見ていてすげえと思った」。高橋「最初のポーズのところは拍手するタイミングが掴めない」。秋田「色々な決めポーズがあってよかったです」。矢田部「同じです」。
リハーサルの様子をあじゃがビデオに撮っていてくれたので、2人で見てみた。腕が曲がっているのが気になったけど、今から直るものでもないのでいいでしょう。外抜きが妙に揃っていたのと、左足の下3個を揃って失敗したのがおかしかった。いや、笑い事ではないな。
駒場祭初日の21日(土)は正門前に8:30に集合することになった。そんな時間に練習して、本番は10:30。寒そうだけど大丈夫だろうか? 特に手がかじかんでボロボロ落としそうな気がする。一杯飲んでからやるか? という話を女王にしたら「リハーサルもしないでいきなりやるんですか?」と言われた。よし、明日は飲んでから通す練習だ。

11月18日(水)

一体前(19:00~21:00)

技の成功率がなかなか上がらない。もうすぐ本番だというのに大丈夫か?
6回のステージの大まかな構成が決まった。初めは4回出場の予定だったけど、さすがにそれは多いということで3回になった。ダブルヘッダーで出る人を除けば3回が最高のようだ。

11月17日(火)

一体前(19:00~21:00)

今日は女王が来ない日なので、1人技の練習をしつつ他の人たちの通しを見るつもりだった。ところが大和とクラブパスを始めたらやめられなくなってしまい、結局最後までパッシングをすることになった。リハーサルも見れなかったのは残念。
久しぶりのパスでとても疲れたので、箱もボールもやらなかった。

11月16日(月)

一体前(19:00~21:00)
自宅(22:10~23:10)

女王に新しい箱を渡したら、なぜかそれだけ妙に重い箱だった。1つだけ重いとやりにくいらしく、壊れていても前の箱の方がいいかもしれない。
リハーサルというか、通しを何人かの人に見てもらった。井口「あとはこれで完成度を上げれば、すごくいいルーティンだと思います」。星野「すごいレベル高くてよかったです」。松浦「女王がずっと唇をかんでいたのが気になった。あまり一生懸命やっているように見せない方がいい。加藤さんは失敗したとき『しまった』て感じでちょっと笑うのでどっちのキャラなのか分からなくなることがある。ポーズをとったりするとき以外はまじめな顔をしていた方がいい。あと3個全部投げて走っていくとき、もっと大袈裟に走るといいと思います」。
最後の技、外抜き大回転が決まらない。練習のときの成功率は8割ぐらいあると思うけど、曲に合わせて通すと決まらなくなる。人に見てもらっての通し練習をビシバシやるしかないか? それとも鈴木さんが言っていたように成功率を9割にまで上げればいいのだろうか。カスケードやオールターンは何とか決まるようになってきた。
女王が髪の毛を水色に染める化粧品(?)を買ってきてくれた。和尚によると、これで10回分ぐらいあるということなので駒場祭で使う分には余裕だろう。当日も和尚に色々聞いてメイク指導をしてもらおう。

11月15日(日)

自宅(19:10~20:30)

昨日の練習中に壊れてしまった、ネクタイ止めをラジオペンチで直した。本当は金属用接着剤でちゃんとくっつけた方がいいんだろうけど、とりあえずはOKかな。
新しい箱に、東急ハンズで買ってきた色壁紙を貼った。自分の本番用にオレンジ/黄緑を2個と、女王用にレモンイエロー/スカイブルーを1個。
シガーボックスを集めたビデオ「BOXES BOXES BOXES」をまた何回か見た。何回見ても参考になる。

11月14日(土)

マラバリスタ(18:00~21:00)

リハーサルがあった。ボロボロだった。今まで通した中で最低のできだった。手に汗をかいていて、箱が思うように持てなかった。中抜きで落としたのが何とも情けない。小田原「オールターンの成功率は? 8割できれば立派なものです」。大木「加藤さんが後ろでくるくる回るの、個人的に好きです」。女王「加藤さん、動きに余裕がなかった」。
リハーサルの様子を仁美さんがビデオに撮ってくれたので、女王と見てみた。落ち着いて見ると自分達が考えていたほどは落としていなかった。ただ、動きには明らかに余裕がなく、いかにも落としそうな雰囲気だった。雰囲気って大切だと思った。入場のとき、自分の手がやや曲がっていたのが格好悪い。あと、女王の足が開いているのがちょっと気になった。
駒場祭前の体育館での最後のリハーサルに出たのは、ボンド、SYSTEM VII(吉野、今村)、EASY DRINKERS、東京特許許可局(和田、万祐子)、おじゃ、浮楽風歩、アボガドまぐろ(泰三、まる)、のび太とジャイアン、ハードパンチャーしんのすけの9組16人。

11月13日(金)

一体前(19:00~21:00)
自宅(22:00~22:50)

また一体の2階で「I'm not gonna fall in love」ルーティンを何人かの人に見てもらった。亮吉「よかったです」。万祐子「女王の側転がよかった」。大神「とてもいいので、あとは成功率を上げるように頑張って」。井口「もりもりやるルーティンですね。後半は圧巻でした。シンクロしているところもよかった」。丸岡「最初の無表情から笑顔になるところがいい」。
女王に麗澤大学のビデオを返してもらったのと、シガーボックスを集めたビデオを回してもらったので、家でずっと見ていた。パスの取り方で外抜きをしたり箱を回転させたりといったバリエーションがあることと、足の下をやるときに回転させる方法があることが新たな発見だった。今までの駒場祭を見ると、技的にはそれほど大したことがなかったような気がする。余裕を持って望むことができれば、EASY DRINKERS のレベルはかなり高いとみた。あと足の下3個は、やはりマラバリスタ史上初のようだ。
ついでにMJFのビデオも見なおした。当たり前だけど、何度見ても自分の演技には余裕がない。いかにもいっぱいいっぱいという感じで、よくこんなレベルで出場したものだと思う。しかし逆に考えれば、こんなレベルでも出てしまったことは偉いとも言える。1年生が自信をつけてくれたかもしれない。

11月12日(木)

一体前(19:00~21:00)
自宅(22:30~23:10)

一体の2階で「I'm not gonna fall in love」ルーティンを何人かの人に見てもらった。松浦「あおたくとなみへいずが入ってますね。最初と最後がピシッとした動きなのに、技をやっているときは普通の動きなのが気になる。崩すなら最後まで崩していった方がいい。女王は顎を上げて、もう少し上を見るようにした方がいい」。吉井「すごくいいので、あとは本番までにいっぱい練習して余裕をもってできるようにしてください」。しんちゃん「今度のルーティンもいいですね」。
松浦君の指摘を受けて、退場はスキップをしながら楽しそうにすることになった。女王に「スキップって、とっても加藤チックですね」と言われた。そうか?
松浦君に駒場祭芸人の登録書を見せてもらった。まだリハーサルをしていない芸人には SYSTEM VII、はんぶんこはんぶんこ、ハードパンチャーしんのすけ、アボガドまぐろ、それに交差点がいた。あと筑駒 Jugglers も登録していた。あれ? Sudden Death は? お子様ランチは? そう言えばどんぐりと松茸も駒場祭バージョンは見ていなかった。

11月11日(水)

マラバリスタ(18:40~21:00)
自宅(22:30~23:00)

菜緒から、今日は女王が来ないことを知らされた。そう言えば頭痛薬を飲んだりしていたが、大丈夫か?
1人で練習するのは家でもできるので、14日、15日に出場する人たちのリハーサルを見た。パピィー(石高、牧野)、ル・ポッキーズ(亮吉、万祐子)、ボンド(大木)、ぼく川井田、ダブルD(高橋、今村)、浮楽風歩(松、美緒)、のび太とジャイアン(秋田、沢田)、オリエンタルカフェ(大和、麻実、真弓)、デッドエンド(井口、大神)と全部で9組17人。すごい数だ。
篠崎さんにシガーボックスのカスケードのやり方を教わった。実は自分のやり方が全くなってないことに気付かされて、聞いてよかった。しかしあと10日で直せるのか? 今日はひたすらカスケードの練習ばかりしていた。
花沢君にシガーボックスの代金を払った。井口さんに豚汁屋のチケット代を払った。これで清算は終わったはず。
和尚に化粧の話を聞いた。若く見せるには肌色のパウダーを振るのがよかろうということだった。どうやったら入手できるのか聞いたら「駒場祭で使う分ぐらいあげますよ」と言われた。ありがとう。
14日のお仕事の話は、松浦君がシガーボックスで出るということで、結局なくなってしまった。残念なようなほっとしたような。

11月10日(火)

自宅(19:40~21:00)

3ボールの脇の下が何となくできるようになってきた。左脇の下でカスケードをする場合、後ろから回した右手は背中から離すようにすると続く。ただ、体勢がかなり苦しいので慣れるまでは大変だろう。
久しぶりにパームロールをやってみたら、全然できなかった。やはりこれも毎日練習しないといけないのだろう。でもパームロールって、時間がかかるくせにいまいち達成感がないんだよねえ。クラブのフラリッシュも、上達してんだかしてないんだかよく分からない。
駒場祭用の衣裳を着てみた。派手派手かと思ったらそれほどでもなく、ネクタイやネクタイ止めも結構似合っていた。あと、するべきことと言えば実際にこれを着てルーティンを通してみることかな。

11月9日(月)

一体前(19:00~21:00)
自宅(22:00~22:50)

「I'm not gonna fall in love」ルーティンがなかなかビシッと決まらない。上下の同時パスやカスケードで失敗することが多い。最後の外抜き大回転もまだ怪しいので何とかしないといけない。これからそればかり練習するか?
14日のお仕事の話は微妙になってきた。松浦君がシガーボックスで出たいと言っていたからだ。今まで我々のためにずっと我慢してきてくれたんだから、今回は譲ろうかなと思う。泰三君にも話しておいたので、あとは2人でうまく調節してくれるだろう。
失敗しそうになって偶然できたものだけど、シガーボックスのオリジナル技を開発した。手渡し背中の後ろで、投げ上げる2個の箱は半回転させ、背中の後ろを通す箱は受け渡すときに逆向きに取る。これで決めれば、失敗したように見えて実は3個とも色が変わっているという驚きの技だ。普通の手渡し頭の上、足の下に続けてやるとインパクトがあるのではないか?
亮吉がいたのでビデオテープ代200円を払った。彼は路上しか出ていないので写っていなかったのが残念だった。駒場祭は堀内さんとデビルスティックをやるらしい。

11月8日(日)

衣裳選び(11:00~11:30)
三茶de大道芸(12:30~18:00)
自宅(19:50~21:10)

女王と駒場祭用の衣裳を買いに、原宿のゼンモールまで行った。私が紫のシャツ、女王がピンクのシャツで、それ以外は基本的に同じ。赤いネクタイ、チェーンのネクタイ止め、白いズボン、そして白い靴になる。箱の色と重なる色を避けていったら、紫、ピンク、赤、無彩色しか残らなかった。
表君と三軒茶屋の大道芸祭りを見た。待ち合わせに手違いがあって会えたのは1時間後だったが、芸人をたくさん見れて夕飯も穴場のトンカツ屋で一緒に食べることができたのでOKだろう。現地で会ったのは、ニフティ関係で Flea さん一家とげんさん。
見た芸人はリック・ガロウェイ、クリスチャン・タゲ、ハッピー吉沢、デビッド・クレイパッチ、カム有田、ニルス・ポール、雪竹太郎の7組7人。アフリカン・ソゲも会場内を練り歩いているところは見た。しかしみんなスケジュールに書かれた時間なんて守りゃしない。何が起こるか分からないあたりはさすが大道芸。クリスチャン・タゲとニルス・ポールは見たことがあるような気がした。昔静岡で見ているのかもしれない。

11月7日(土)

自宅(22:10~23:00)

女王から電話があり、明日朝の衣裳の買い物は大丈夫とのことだった。どれにするかはこの前見に行ったときに既に決めているので、あとは色を選ぶだけ。30分もかからないだろう。
三軒茶屋で行なわれる大道芸祭りに表君と行くことになっている。最初は11:00に待ち合わせだったが、衣裳を買う時間が欲しいので11:30にしてもらった。

11月6日(金)

マラバリスタ(18:30~21:00)
自宅(21:50~22:00)

松浦君がシガーボックスルーティンを何度か見せてくれた。私にはない動きができている上に、曲に合った構成だったので私としてはほとんど言うべきことはなかった。しかし篠崎さんの目は違っていた。一度見ただけなのに、流れ、構成、動きなど全てを把握し、しかも何を目指しているのかということにまで言及していた。当たり前のことだけど、レベルが違うと思った。
14日(土)に練馬区上石神井の小学校でお仕事があるけどどうか、という話を泰三君が直接言いに来てくれた。本人はそんなつもりではないんだろうけど、EASY DRINKERS が認められたような気がしてとても嬉しかった。「I'm not gonna fall in love」ルーティンは、どっちにしてもその時点でできていないとアウトだから、これで出演することにした。今更「EASY WINNERS」ルーティンや路上用ルーティンを試している場合ではない。
それに伴い、来週からは月、水、木、金に練習することに決めた。来週早々には一体前リハをやり、みんなが津田塾大学へ向けてのリハーサルをするときに我々は衣裳を着て駒場祭用のリハーサルをしよう。しかし衣裳を買いに行っている時間がない! 行くなら日曜日の朝か?
花沢君が新しい箱を持ってきた。でも所持金がピンチなので、支払いは来週まで待ってもらうことにした。貧乏はしたくないっすね。
亮吉が麗澤大学のビデオをダビングしてきてくれた。しかしテープ代200円が払えず、来週まで待ってもらうことにした。かなり情けない話だ。
麗澤大学のビデオを見て思ったのは、うまい人ほど技をしていないとき、失敗したときの動きがいいということ。司会の松浦君の歩き方、泰三君の客を見るときの姿勢、しんちゃんの決めポーズから次の動作へ移るまでの動き……。対照的に自分も含めて下手な人はだらしなく見える。直立の姿勢で膝が曲がっていたり、腕がだらんと垂れ下がっていたり、不用意に手や足が動く。駒場祭までに直せるだろうか?

11月4日(水)

マラバリスタ(18:40~19:40)

アンディ・ヘッドが来るというので、仕事を抜け出して1時間だけ見に行った。するといるわいるわ、普段見かけない人がたくさんいて体育館が狭かった。100人近くいたんじゃなかろうか? アンディは帽子、3ボール、3~4クラブ、4リングなどを見せてくれたけど、やはり技の安定感が違う。
吉野さんとアンディ・ヘッドがクラブパスをやっていた。6~8本、そして7本のバックトゥバックも何回か決めたが、裕治さんが「吉野が相手じゃ役不足だ」と言ってたほどアンディはすごかった。吉野さんがあんなに緊張してパスをするのも初めて見た。でも終わったときはとても嬉しそうだった。私もパスができるようになりたい。

11月3日(火・祝)

麗澤大学(11:00~17:00)

今日は麗澤大学のお仕事だった。ステージ1回と路上2回。ステージの「EASY WINNERS」ルーティンは2度目だということもあって余裕だった。あとでビデオを見たところ、2人の動きがぴったりあっていて嬉しかった。しかし、余裕がありすぎたのか自分では落としていないつもりだったのに、ビデオでは手拍子3回のところでしっかり落としていた。覚えてない……。丸岡「EASY DRINKERS は落とす気配がなかった。他の人たちより拍手がもらえたのはそれだと思う」。吉井「女王の服と箱がどっちも青でちょっと見づらいのが気になった」。
路上は1回だけの予定が、松浦君の提案で勝手に2回目もやった。客も結構集まってきて盛り上がったのはよかったと思う。自分達の演技は、まだルーティンをこなすのにいっぱいいっぱいで客を見ている余裕、客の反応に対するリアクションをする余裕がない。特に決めポーズを忘れたり、技が決まらなくてできなかったりすることは避けなければならない。声はある程度出ていたことと、最後の両手回しが2回とも一発で決まったのは収穫と言えよう。松浦「他の1年生と比べると加藤さんが一番声が出てましたね」。沢田「女王のフォローが見たかったから、密かに加藤さん失敗しないかなと思ってた」。女王「子供が何か言ったのに対して『うるさい』なんて言っちゃいけないんじゃないですか? 特に私達のキャラクターだときつく聞こえると思います」。これはかなり反省すべきことだ。
出場芸人はステージが金ちゃん(泰三)、おじゃ(おっちゃん、あじゃ)、どんぐりと松茸、はんぶんこ(吉井、鈴木、川上)、あおたく、EASY DRINKERS、ハードパンチャーしんのすけ、ジャグレンジャー1号の8組延べ13人で、司会は松浦、奥田だった。このうち1年生の2組、はんぶんことおじゃがデビューステージ。鈴木は路上にも出た。路上では他に和尚、堀内が一瞬だけ出たのと、亮吉が2回とも出演した。吉井の組んだルーティンは今までにないパターンで、かなりよかった。しかし本人は「最後は泰三さんと根岸さんに頼ってしまった」と不満そうだった。松浦君も言っていたけど、今後に期待の持てる芸人だ。鈴木も1人で路上であれだけボールができるとは思わなかった。

11月2日(月)

一体前(19:30~21:10)
自宅(22:10~22:50)

「I'm not gonna fall in love」ルーティンは、一度通すと汗だくになってぜいぜい言ってしまう。こんなことではいかーん。
麗澤大学路上用ルーティンを見てもらった。受ける自信は全くなかったが、内輪なので拍手もある程度はもらえた。井口「どこで拍手をしたらいいのか分かりにくいところが何ヶ所かある。フィニッシュがあまりすごい技に見えない」。秋田「喋るのなら最初から喋った方がいい」。泰三「フィニッシュはあんな感じでいいと思います。ある程度お客が集まったあとなら、あれぐらいの喋りでもいいと思う」。浅利「EASY DRINKERS ってのは何なんだ?」。秋田「最初に芸名を言った方がいい」。
明日は麗澤大学のステージだというのに、いまひとつ緊張感がなくテンションも上がらない。女王も同じことを言っていた。2回目の余裕なのか、それとも……。

11月1日(日)

大道芸ワールドカップ in 静岡

今年も静岡で大道芸ワールドカップがあったので見に行った。表君が東京にいることが分かったので、行きは2人で鈍行に乗っていった。一緒に回ったのは表、水田、安川、小林、多田、ぽん、ぶんの水彩部関係7人。現地で会ったのは、マラバリスタ関係で西川、佐野、あおたく、星野、堀内、女王、松浦、花沢、奥田、牧野、沢田、川井田、高橋、今村、原、丸岡、小田原などなど。ニフティ関係でMIMOさん。奇術研関係で峯村、石垣、小林、小嶋など。
見た芸人はチャイナ・ニエ、シリウス、ジェトン、トリオ・サリレス、つぶつぶオレンジ、セリップ、ジー・デニック、シアター・ル・ピエトネ、雪竹太郎、ザ・インビジブル・メン、アンディ・ヘッドの11組17人。